耳をすませば

柊あおいさん原作・スタジオジブリ制作のアニメ。原作は、妹が単行本を持っていたので読んだことはあったけど、アニメは観たことが無かった。21時から読書しようかどうしようか迷ったけど、結局観ることに。
主な登場人物が中学生なだけあって、何だか青春してるなーって印象。そういう雰囲気は嫌いじゃない。それよりも、中学生で真剣に将来の進路を考えるって凄いと思った。いや、それが普通なのかもしれないし、そのぐらいの時期から真剣に将来について考えた方がいいと思うけど。
自分のことを考えると、中学生のときも高校生のときも将来について真剣に考えたことはあっても実行に移したことは無かった。そうして年を重ねていくうちに選択肢は少なくなっていくし、就職活動する段階になって初めて自分が今までどれほど無益な時間を生きていたかも気付いた。もっと早くに将来について考える時間を持っていれば、もしかしたら何か変わっていたかも知れない。幸い、自分は進みたかった道のうちの一つに進めそうだから良かったけど、もしやりたくも無い仕事をして、会社に隷属しているような状態になっていたかもしれないと考えるとゾッとする。
でも、こう思えるのは今が比較的精神的に安定している状態だからであって、もし去年の今頃(大学を卒業してフリーターになって肩書きと一緒に自信を失くしてた頃)にこのアニメを観てたら、多分自分自身の生き方への後悔で相当凹んだだろうなと思う。良いタイミングでこの作品に会えたことを感謝したい。

余談。『いちご100%』の東城のような文学少女には全く興味が湧かないけど、月島雫にはちょっと惹かれた。「三つ編・引っ込み思案・メガネっ子」という典型的文学少女とは正反対のキャラ設定と、口に出すと恥ずかしいようなことでもサラッと言えてしまう夢見がちな典型的文学少女の性格のギャップが良かったのかもと自分では分析しているのですが…。「中学生」という設定に惹かれた、ってことは無いと思います。多分。